HPVワクチンとは
- HPVワクチンとは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染を予防し、子宮頸がんや肛門がん(悪性腫瘍)、尖圭コンジローマ(性感染症)の予防効果が期待できるワクチンのことです。
ヒトパピローマウイルスとは
- ヒトパピローマウイルス(HPV)には200種類以上の型があり、性行為によって感染をきたす性感染症の一種です。性行為の経験のある方の80%以上が、生涯に一度は感染をきたすと言われています。
- HPVに感染しても、多くは自分の免疫でウイルスが排除されますが、一部の型のウイルスの感染により、がんの発症リスクが高くなると言われています。
- HPVは感染してもほとんどが無症状のため、気づかないうちに他者へ感染させてしまうリスクがあります。
ヒトパピローマウイルス(HPV)の型
- 子宮頸がんの原因となる: 16型、18型(高リスク)、31型、33型、45型、52型、58型
- 尖圭コンジローマの原因となる:6型、11型
- HPVワクチンは、これら9つの型(9価)のウイルスの感染を予防する効果が期待されます。
- 9つの型の感染を予防する9価ワクチンは、子宮頸がんの原因となるHPVの80%〜90%を防ぐことが出来るされています。
- 子宮頸がんの95%以上がHPV感染が原因と言われています。
HPVワクチンの対象となる方
- 小学校6年生〜高校1年生までの女性(公費負担により接種することが可能です)
- 任意接種を希望される方*1( 男性も接種が可能*2です)
*1:任意接種の費用は、全額自己負担となります。
注)年齢制限はありませんが、推奨年齢がありますのでご相談ください。
*2:2020年12月から、2価ワクチン(ガーダシル®︎)が国内でも男性への接種が可能となりました。
接種スケジュール
- ワクチンは 3回接種 が基本となります。
- 初回接種
- 2回目:初回接種から1〜2か月後
- 3回目:初回接種から6か月後
- ※ 接種スケジュールはワクチンの種類(4価・9価)によって異なりますので、詳細は医師にご相談ください。
- 事前に接種予診票を記入しお持ちください。
>> 4価ワクチン(ガーダシル®︎ )接種予診票
>> 9価ワクチン(シルガード9®︎ )接種予診票
HPVワクチンの副反応
接種後に以下のような副反応が見られることがあります。
- 注射部位の腫れ・痛み
- 発熱・頭痛
- 倦怠感・めまい・まれに重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー)が起こる場合があります。
- 接種後30分は院内で経過観察を行いますので、スタッフの指示に従ってください。
ご予約・お問い合わせ
- HPVワクチン接種は予約制 です。
詳しくはお電話(0463-30-0415)または受付にてお問い合わせください。
任意接種費用
- 4価ワクチン(ガータシル®︎)
- 20,000円(税込)/回
- 9価のワクチン(シルガード9®︎)
- 30,000円(税込)/回