ブライダルチェックとは、前述したように様々な方面で影響を与えかねない性病をメインとした検査です。しかし、世の中の一般的な認識としては、女性が出産や妊活の前、名前の通り結婚前に産婦人科や婦人科に行って受ける、という内容であると思います。しかし、これは非常に大きな間違いで、昨今は男性がチェックを受けるべき必要性も高まっているのです。理由は二つあります。

一つ目は、ここ1、2年で性感染症は特に感染数を増やしています。特に梅毒に関してはニュースをご覧になった方も多いかと思います。コロナ禍を経て、日本の性事情も大きく変容してきていることの証拠です。日本家族計画協会が実施した調査によると、妊活目的以外の性交渉の割合も多くなってきているようです。
※【ジェクス】ジャパン・セックスサーベイ2020

二つ目は、性感感染症は前述したように、自分の体やパートナーだけではなく、将来のお子さんへの影響もあり得ます。あまり一般的な知識としては知れ渡ってはいませんが、実は男性が原因の不妊の割合も増加してきています。

WHOの調査によると、世界では6人に1人が不妊症状に悩んでいるという調査結果もあります。その調査によると、不妊の原因の割合の内訳として、女性に原因がある割合は41%、男女ともに原因があるのは24%、男性に原因がある割合は24％、原因不明は11%というような結果も出ています。男女に大きな差はないのです。しかし、ブライダルチェックという言葉に対しての理解度・認識は男女間で大きな開きがあります。性感染症・不妊症についてのリテラシー、アンテナも女性の方が非常に高いです。 （※出典：WHO）

女性のパートナーからブライダルチェックという言葉を聞いた、という男性は少ないと思います。このこと自体が今の日本において社会課題になっていると考えています。

当院がブライダルチェックとして検査を積極的に実施しているのは、このような問題に対して日本泌尿器科学会、日本泌尿器科学会 専門医・指導医を保有している当院の院長だからこそ、しかるべき対応を行っていきたい想いが強いためです。ブライダルチェックは、今後、「パートナーと将来のお子さんを守るための義務」であり、家族に対するマナーへとなっていくと考えています。

また、ブライダルチェックは決して結婚前の方だけに向けた検査ではありません。性感染症にかかってしまったかも、もしかしてこの間の・・・という心配を抱えている方にもぜひ受けていただきたい検査です。周囲の方々に迷惑をかける前に、是非ご検討ください。

ブライダルチェックを受けなかった場合、不妊症を引き起こすリスクがあるということは、ずっと述べてきましたが、具体的には、 上記のような最悪の場合もありうるのが性感染症です。性病という言葉はもはや一般的なものですが、自分自身の体、パートナー、赤ちゃん、周囲の大切な方に深刻な影響を与えてしまうかもしれないのです。不安があるならばすぐに検査を心がけましょう。

皆様がご希望の内容に応じて、3つのコースでご用意しております。性感染症は重複感染することが多いのが特徴ですので、お悩みの方は、ゴールドコースまたは、シルバーコースをを選んでいただければひとまず安心です。
感染者が急増中の梅毒も検査可能です！ 当院で提供しているブライダルチェックや性感染症検査は、自費診療となりますが、保険診療とは異なり、受診履歴が他者に確認される心配がありません。扶養内の方の場合は、扶養者に受診の履歴が送られます。
陰性証明のために受診しただけでも、それが知られるとあらぬ疑いをかけられてしまう可能性もございます。当院では、このような事態にならないように十分注意し、個人情報の取り扱いには最新の注意を払っております。
性感染症の拡大を防ぐために検査を受ける際、プライバシー保護に努めていますので、安心してご利用ください。症状がある場合でも、保険診療ではなく自費診療を選んで受診できますのでお申し付けください。陽性の場合は、保険診療にて治療を行います。

ブライダルチェックを受ける際には男性であれば必ず尿検査を受けていただきます。尿の量が十分ではない場合、正確な検査が難しいため、院内で尿が十分に溜まってから検査となる場合もございますので、必ず排尿せずに尿を溜めてお越しください。
またコースによっては採血もありますので、採血が苦手だったり貧血を起こしたりしたことがある方は事前にお申し出ください。
ご不明点がございましたら、お気軽にスタッフまで！