EDについて
EDとは男性の性行為において十分な勃起が得られないか、または持続できないために満足な性行為を行えない状態のことであり、少なくとも3カ月症状が持続することとされています。※外傷や手術(根治的前立腺全摘手術)の場合に限っては3カ月以内であっても診断されます。以前はインポテンツと呼ばれていましたが、差別的(人格否定的)用語に該当するため、現在ではED(Erectile Dysfunction)や勃起障害と呼ばれています。EDの方は1,130万以上いるとされており40代で5人に1人50代では2.5人に1人され成人男性で区別すると4人に1人はEDであると言われています。最近ではEDが男性不妊症に一因ともなると推測されています。
Trouble
こんな場合はご相談ください
- 朝立ちをする回数が減った、しなくなった
- 性欲はあるのに興奮しても勃起しない
- 勃起しても十分に硬くならない、長続きしない
- 挿入しても柔らかくてなって抜けてしまう
- いつもダメなわけではないが、ダメな時が増えてきた
EDの症状をセルフチェック
国際勃起機能スコア(IIEF5)
項目 | スコア | 分類 |
---|---|---|
勃起を維持する自信の程度はどれくらいありましたか? | 1-5 | 1:非常に低い, 2:低い, 3:普通, 4:高い, 5:非常に高い |
性的刺激による勃起の場合、何回挿入可能な勃起の硬さになりましたか? | 1-5 | 1:非常に低い, 2:低い, 3:普通, 4:高い, 5:非常に高い |
性交中、挿入後何回勃起、挿入後何回勃起を維持することができましたか? | 1-5 | 1:非常に低い, 2:低い, 3:普通, 4:高い, 5:非常に高い |
性交中、性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難でしたか? | 1-5 | 1:非常に低い, 2:低い, 3:普通, 4:高い, 5:非常に高い |
性交を試みたとき、何回満足に性交ができましたか? | 1-5 | 1:非常に低い, 2:低い, 3:普通, 4:高い, 5:非常に高い |
合計スコア | - | 5-7:重症, 8-11:中等度, 12-16:中等度, 17-21:軽傷, 22-25:なし |
原因
①心因性勃起障害(心理状態によるもの)
自慰行為において勃起は可能であるが、性行為パートナーとの行為の際に極度の緊張に陥ってしまい勃起不全になってしまう場合が該当します。この原因は、過去の経験で失敗した経験がトラウマになり、妊娠と子作りのためにかかるプレッシャーなどが考えられます。
②器質性勃起障害(何らかの病気によって随伴するもの)
脊髄損傷や脳血管障害などの神経の損傷、糖尿病や外傷などによる血管の損傷、包茎や男性器(陰茎等)の異常などが該当します。
③混合性勃起障害(①と②の特徴を合わせもつもの)
②で記載した何らかの病気が原因となって勃起障害が生じることで、さらなる性行為に関して不安やトラウマが生まれ勃起障害を助長してしまう場合が該当します。
治療方法
当院ではIIEF5というチェックシートを記入して頂き、問診票をもとに患者さんの状態に合わせて治療を行います。EDに対する治療として①心因性②器質性、③混合性のいずれかに対しても一定の効果があると言われているPDE5阻害剤というED治療剤を使用いたします。ED治療剤で効果不十分の方や効果が悪くなってきた方には軟膏剤も使用いたします。
主に以下のような薬剤を使用します。
薬物療法※()内は先発品名を記載
・PDE5阻害薬
・タダラフィル(シアリス錠)
・フィナステリド(バイアグラ錠)
・バルデナフィル(レビトラ錠)
・男性ホルモンクリーム剤
・グローミン軟膏